犬の五感 聴覚について2017.10.6
犬が嗅覚に次いですぐれているのは、聴覚です。
犬の聴力は人間と比べてどれくらいすぐれているのでしょう?
人の聞き取れる音の範囲が20~20,000ヘルツであるのに対し、犬は40~65,000ヘルツといわれています。下限は人間とそれほど違いませんが、上限が大きく違います。犬は人間より4オクターブ高い音まで聞き取ることができます。
こうした犬の広い可聴域は、野生の小動物が発する高い鳴き声を聞き取り、獲物の居場所を素早く発見するために発達したと考えられます。
また、犬はたまに首をかしげるしぐさを見せますが、これは右と左の耳の位置を変えることでより正確に音源を探ろうとしているときのしぐさです。
野性環境では外敵や獲物の位置を、音から瞬時に把握することが生き延びることに直結しているため、音源定位能力が自然と発達したのでしょう。
犬の聴力は人間のおよそ4倍あるといわれています。人間が10メートル離れたところでようやく聞き取れる音を、犬は40メートル離れた地点からでも聞き取ることが出来るのです。
犬は人間の言葉を聞き取ることができるのでしょうか。
母音の聞き取りは何とかできますが、子音の聞き取りは苦手です。
「ごはん」も「ろまん」どちらも「おあん」と聞こえている可能性があります。
こうした犬の特性をしつけに応用すると、短い音節で、飼い主の感情がわかるようにはっきりと「ダメ!」や「ノー!」と犬が聞き取りやすい言葉を使うのがよいということになります。
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