猫にやさしい動物病院、CFCとは?2019.11.18
これまで動物病院にやってくる患者(ペットなど)は、犬が多かったといわれます。
しかし、いまや国内で飼われているペット数では、猫が犬を上回るようになりました。
そこで最近、増えているのが猫に優しい「キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)」です。
CFCとは一般名称などではなく、イギリスに本部を置くInternational Society of Feline Medicine (ISFM)という民間のチャリティー団体が運用している、れっきとした国際的な動物病院の認定制度です。
http://www.jsfm-catfriendly.com/cfc/
「キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)」には、猫にやさしい治療を行う設備や機器などに一定の基準があり、それを満たす動物病院に対して、ゴールドレベルとシルバーレベルの認定を行っています。
猫はもともと移動が苦手で、自宅などの縄張りから離れると不安になるといわれます。普段と違う場所や音、臭いに敏感で、見慣れない人やまして、犬などが近くにいるとストレスを感じるようです。
そこで、「キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)」では、シルバーとゴールドで次のような基準(一部)を設けています。
<シルバーレベルの基準例>
- 動物病院としての基準をみたす建物であること
- スタッフの猫に関する知識が豊富であり、猫への理解が深いこと
- スタッフが猫を扱う際には、優しく、思いやりをもって、親身に接すること
- クライアントからのいかなる質問にも答える「猫専門従事者」がいること
- 猫に優しい待合室が備わっていること
- 猫にとって快適な入院環境が整っていること など
<ゴールドレベルの基準例>
- 猫専用の入院室があること
- 入院する猫に対し、大きくて猫にやさしいケージを備えていること
- 猫に“より優しい”待合室があること
- 猫専用の手術室があり、より高度な設備があること
- 感染症の猫を隔離することができ、より高レベルでの病気の管理ができること など
ゴールドレベルの動物病院になると、犬と猫で入口から待合室、診察室まで分けたり、診察室は猫が落ち着けるようにあえて狭くし、犬の鳴き声が聞こえないように壁を防音にしたりするところもあるようです。
各地域の「キャット・フレンドリー・クリニック(CFC)」は、インターネットでもすぐ調べられます。
愛猫家にとってはとてもうれしい動物病院といえるでしょう。
http://www.jsfm-catfriendly.com/cfc/hospital.html
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