注目の「ペットテック」企業(1)株式会社nyans2020.11.30
いま、世界中のペット市場で注目されているのが「ペットテック」と呼ばれるIT技術を活用した新しい商品やサービスです。
日本でも新しい「ペットテック」が登場しており、随時、取り上げていく予定です。
今回は、猫の飼い主をつなぐSNS(交流サイト)「nyans」を運営している株式会社nyansを紹介してみます。
株式会社nyansは2017年11月に設立された福岡市に本社があるベンチャー企業です。
ホームページによれば資本金は約2350万円、社員は9名、そのほか猫社員と名付けた猫たちが5名(匹)います。
同社では、次のようなビジョンを掲げています。
『私たちが目指すのは、「ペットの殺処分ゼロの世界」です。日本では年間5万匹のペットが殺処分されています。なぜ殺処分が起こるのか。その要因が日本にはたくさんあります。
私たちはそのひとつひとつの要因を、テクノロジーの力を使いながら解決していきたいと考えています。』
このビジョンのため、同社は現在、猫の飼い主が情報を登録すると近所の「猫仲間」とつながることができる「nyatching(ニャッチング)」というSNSを運営しています。
日常的に散歩する犬と違い、室内飼育が中心の猫の場合、飼い主が知り合うチャンスが限られるということから生れたサービスです。
「nyaching(ニャッチング)」ではまず、飼い猫について、年齢、性別、種類、性格、生活環境、住所などのプロフィールと写真を登録すると、近隣エリアで猫を飼っている人が自動的に表示されます。
飼い主・ねこ一覧機能があり、登録しているユーザー・ねこを一覧から見ることもできます。
気になる相手がいれば、フェイスブックの友だち申請にあたる「マーキングボタン」をクリック。双方がマーキングすればマッチングが成立し、メッセージ機能を使って個別にやりとりをすることができます。なお、メッセージ機能は本人確認が完了しているユーザーしか使えません。
「nyaching(ニャッチング)」ではまた、有志メンバーなどが開く交流会に参加し、交流を深めることができます。
信頼できる仲間の輪が自然に広がり、旅行や急な入院、災害時などに猫を預け合うこともできるそうです。
さらに「nyaching(ニャッチング)」には、猫との関りの歴史など大事な思い出を記録できる「ねこ歴史」や猫の日常を投稿できる「タイムライン」といったサービスもあり、お互いに猫についての情報を仲間と共有できます。
「nyaching(ニャッチング)」の利用自体は無料ですが、プロシッターも登録しており、プロシッターに世話をしてもらう際には所定のシッター料金が必要になります。
全国版を始めたのは2019年2月からなので、まだ2年弱。猫好き同士をつなぐSNSとして、これからが注目です。
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