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注目の「ペットテック」企業(5)株式会社RABO

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いま、世界中のペット市場で注目されているのが「ペットテック」と呼ばれるIT技術を活用した新しい商品やサービスです。

日本でも新しい「ペットテック」が登場しており、随時、取り上げていく予定です。

 

今回は、株式会社RABO(東京都渋谷区)です。

 

株式会社RABOは、猫の首に装着することで猫の毎日の行動を自動的に記録できる首輪型ウェアラブルデバイス「Catlog」を手掛けるベンチャーです。

RABOはスペイン語で「しっぽ」のこと。大学院でバイオログを使った海洋生物の研究に携わっていた伊豫愉芸子氏が2018年2月22日、「猫の日」に創業、2019年9月から一般販売を開始しました。

 

同社は、「すべては、猫様のために。」として、次のような経営理念を掲げています。

Mission
果たす役割

世界中の猫と飼い主が、 1秒でも長く一緒にいられるように 猫の生活をテクノロジーで見守る。

Vision
目指す世界観

大切な存在を大切に想い、 そして大切にできる世界

猫様も家族の一員、とても大切な存在。愛すべき大切な家族である猫様とその飼い主さんが、1秒でも長く一緒にいられる世界を実現するのがRABOの果たす役割。猫様に限らず、ペット、お子さま、パートナー、親、親戚、友人など、みんなそれぞれにとって大切にしたい誰かがいます。みんながそれぞれの大切な存在を大切に想うことを尊重し、堂々と愛を注いで大切にできるように心から応援する、そんな世界をRABOは目指しています。

Members

「愛猫の見えない時間を、見えるようにしたい」
「離れていても、もっと近くに猫を感じられる世界にしたい」
そんな想いを実現するべく立ち上がった、猫様のためのチームです。

※https://rabo.cat/catlog

 

「Catlog」は約9g、10円玉2枚分くらいの重さ首輪型のデバイスです。

 

ペンダント部分に小さなセンサーが埋め込まれており、3軸方向の加速度データを取得します。このように動物に装着して自動的にデータを収集するセンサーをバイオロギングと呼びます。

 

「Catlog」のセンサーが取得したデータは、「Catlog Home」と呼ばれる中継器を経て、無線LANでサーバーに転送されます。

 

サーバーでは、AIの一種である機械学習を用いて、猫の「食べる」「寝る」「走る」「歩く」「くつろぐ」「毛づくろい」「水飲み」という7つの行動を判別して記録。

結果はスマホのアプリで確認でき、グラフなど時系列で把握することで体調の変化もいち早く察知できるというスグレモノです。

 

本体価格は、「Catlog」1個と「Catlog Home」1台の基本セットが9800円(税抜)から。基本セットにCatlog Pendantが 1個追加されると1万5600(税抜)、などとなっています。

 

また、データを見るためのスマホアプリについては、無料プランと2つの有料プラン、計3つから選べるようになっています。

 

アプリのプラン名 料金 概要
プチみまもりプラン 無料 基本的な機能
みまもりプラン 月額380円 複数のスマホで見守りが可能に
猫バカプラン 月額580月 みまもりプランの内容+過去のデータが無制限で参照可能+水飲みの記録が可能

※アプリ月額料金は、Catlogに登録する猫の数に関わらずそれぞれのプランごとに一律

 

同社ではさらに2020年10月、新しいプロダクトとして「Catlog Board」をリリースしました。

これは、普段、利用している猫用トイレの下に敷くことで、猫の体重や排泄量・回数を自動記録できるもの。「Catlog」のデータを合わせて、愛猫の健康管理がより行いやすくなります。Catlog Boardが計測する「体重」「排泄量」の情報を閲覧するためには、アプリの「猫バカプラン(月額580円)」の利用が条件です。

※https://rabo.cat/news/4559

バイオロギングやAIを駆使した高い技術力と商品開発力にはベンチャーキャピタルなども注目しており、まさに「ペットテック」界の超新星といえそうです。

 

 

 

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