2022年「全国犬猫飼育実態調査」にみる ペットの平均寿命2023.2.7
毎年、一般社団法人ペットフード協会が公表している「全国犬猫実態調査」の最新版が昨年末に発表されました。
そこから見えてくるペット(ワンちゃん、ネコちゃん)と飼い主の方々の今の姿をご紹介します。
今回はペットの平均寿命についてです。
全体の平均寿命
日本人の平均寿命が伸び続けているのと同じように、ペットたちの平均寿命も年々長くなっています。
今回の調査結果では、犬全体の平均寿命は14.76歳となり、2010年に比べて0.89歳のプラスとなりました。また、猫全体の平均寿命は15.62歳となり、 こちらは2010年に比べて1.26歳ものプラスでした。
犬の寿命と体の大きさ
犬については、体の大きさによって平均寿命に差が見られます。「中・大型」(13.81歳)より「小型」(14.28歳)、「小型」よりさらに「超小型」(15.31歳)と、体形が小さい犬のほうが平気寿命は長いのです。以前からそうした傾向が見られましたが、年々はっきりと差がついているように見えます。
なぜ体形が小さい犬のほうが平均寿命が長いのか、はっきりした理由はわかっていないようです。
哺乳類では一般に、体の大きな動物の方が小さな動物よりも長生きするといわれています。よく挙げられるのは、象(野生では60年から70年)はネズミ(およそ1~3年)よりもはるかに寿命が長いという例です。体の大きな動物は代謝のスピードが遅く、組織や遺伝子(DNA)に損傷を与えるフリーラジカルの蓄積が遅いからという説がありますが、実証されているわけではありません。
犬についていえば、大型犬のほうが成長スピードが速いこと、体の大きさに比べて心臓などの臓器の大きさの差は小さいこと(大型犬のほうが臓器の負担が大きい)、犬の体の大きさを左右している遺伝子(IGF-1遺伝子)の関係、などいろいろな説がありますが、こちらもはっきりしたことは分かっていないようです。
猫の寿命と飼い方
猫については、どこで飼っているかによって平均寿命に差が見られます。「外に出ない」、つまり室内で飼っている猫の平均寿命が16.02歳なのに対し、「外に出る」ことのある猫の平均寿命は14.24歳と2歳近い差があります。
これは以前から明確に見られる傾向であり、「外に出る」ことのある猫は喧嘩や事故でケガをしたり、病気にかかりやすいといったことが原因とされます。
※https://petfood.or.jp/data/chart2022/3.pdf
ペットの寿命にはまだまだ分からないことがありますが、家族の一員であるペットたちがより長生きできるよう、食事や運動、予防接種、飼育環境の配慮など飼い主としてできることにはきちんと取り組みたいものです。
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