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「イギリス」のペット事情

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ペットを愛する人は日本だけでなく世界中にいます。このシリーズでは各国におけるペット事情を取り上げてみます。今回はイギリスです。

 

イギリスは正式な国名を「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」といいます。人口は6708万人(2020年)と、12434万人(2023年)である日本の半分ほどです。ただし、日本では人口の減少が進んでいますが、イギリスでは20世紀末から移民が増えており、人口も緩やかな増加傾向にあります。

イギリスで飼われているペットは、最新のデータによれば犬が1350万頭、猫が1250万頭、室内飼いの小鳥が150万羽などとなっています。

https://www.ukpetfood.org/information-centre/statistics/uk-pet-population.html

 

ここ10年ほどで犬より猫のほうが多くなった日本とは反対に、イギリスはずっと犬派の国といえるでしょう。

その証左として、イギリスではこれまでゴールデンレトリバー、ブルドッグ、コーギー、ビーグル、コリーなど誰でも知っているワンちゃんを含めて50以上の犬種が誕生しています。

 

また、日本と比較すると人口や世帯数と比較したペット数の多さも注目されます。日本では2023年時点で、犬は約684万頭、猫は約907万頭であり、人口比(イギリスは日本の約半分)でみると犬は日本の4倍、猫も1.5倍ほどになります。

 

そのため、イギリスでは街中のカフェ、レストラン、公園、公共施設など、至る所でペットを見かけます。

特に、多くの公園では犬をノーリードで散歩させることができます。電車やバスに乗る際も、リードは付けますがケージに入れる必要はなく、料金も無料です。

 

さらに、動物保護の面でもイギリスは進んでいるとされます。

例えば、1822年に世界で初めての動物愛護法(マーティン法)が成立し、いまでは動物の飼育や利用、販売に関する法令が70以上あるそうです。

犬や猫を飼うのもペットショップで購入するのではなく、登録したブリーダーや保護施設から引き取るのが一般的。引き取りにあたっては様々な手続きが定められています。

 

このようにいろいろな点でペット先進国といえるイギリスですが、最近は年10%を超える激しいインフレの影響でペットを飼う余裕がなくなり、各地の動物保護センターなどへの問い合わせが増えているという話があります。

世界的なインフレの波はこんなところにも影響しているようです。

 

 

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