昔はネコも首輪をしていた?2018.6.5
犬とは違い、ネコは放し飼いが基本で、自由気ままに動きまわる動物だと思われています。
しかし、かつてはネコも首輪をしていたケースがあるようです。
例えば、紀元前2000年頃の古代エジプト時代には首輪をつけた猫の絵が残っています。当初はネズミなどの害虫を駆除する家畜として飼われ始めたようですが、次第に王侯貴族のペットとして扱われ、首輪をつけて可愛がられていたのでしょう。
古代エジプトではやがてネコが神格化され、ネコを殺すと厳罰に処されるようにもなったそうです。
日本も似たような経緯があります。
日本にネコがやってきたのは奈良時代(9世紀頃)のことです。中国から仏教が伝わるのと同時に、大切な経典をネズミの被害から守るため入ってきたとされます。
それが平安時代になると、貴族など上流階級の間でペットとして飼われるようになり、『枕草紙』や『源氏物語』には紐をつけてネコを飼っていた様子が登場します。
その後、江戸時代のはじめ、京都では猫の綱を解いて放し飼いにするようにというお触れが出されました。増えすぎたネズミ対策が理由だったようです。
飼い主である人間の事情で扱いがいろいろ変わるのでは、ネコたちも複雑な気持ちかもしれませんね。
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