「犬塚」と「猫塚」(1)2018.11.6
大切に飼っていた犬や猫が亡くなったとき、埋葬する習慣は古代からあったようです。
日本でも各地に、「犬塚」や「猫塚」が存在します。
まず「犬塚」から。
「犬塚」には、伝説上のものと、実在の犬を弔ったものがあります。
伝説上のものとしては、聖徳太子の「雪丸塚」が有名です。
雪丸は聖徳太子の愛犬で、人の言葉を理解し、お経を読むこともできたとされます。
『日本書紀』によると、7世紀はじめ頃、聖徳太子は旅の途上で飢えた人に出会い、助けようとしたものの亡くなったので、その亡骸を埋葬しました。ところが数日すると、遺体が消えてなくなっていました。
亡くなったのは実は達磨大師の化身であり、その後、埋葬された地に達磨寺というお寺が開かれました。
雪丸は、この達磨寺の本堂下にある達磨廟を守るため、本堂東北の鬼門に埋葬してほしいという遺言を残して亡くなり、石像がつくられたといわれています。
現在、雪丸像は本堂の南西に祀られており、また王寺町のマスコットキャラクター・雪丸は、この像からヒントを得て誕生したそうです。
※現在の雪丸の石像
(達磨寺ホームページ:http://www.darumaji.jp/temple.html)
※王寺町の公式マスコットキャラクター・雪丸
(王寺観光協会ホームページ:http://home.oji-kanko.kokosil.net/ja/yukimaru)
なお、伝説上の犬塚としては他にも、弘法大師空海が唐から連れて帰ったとされる「空海義犬塚」が香川県善通寺市と徳島県阿波市にあります。
また、浄土真宗中興の祖とされる蓮如上人が、毒入りの食事で暗殺されそうになったのを救ったという「蓮如の義犬塚」が滋賀県大津市にあります。
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