ペットカフェ、ペットレストランのあり方(3)2019.1.30
動物との触れ合いを売りにするペットカフェ、ペットレストランの中には、珍しい野生動物を「展示」するケースがあります。しかし、そこでの動物の扱いにはやや心配になる面があるようです。
前回、取り上げた「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)では、哺乳類、鳥類、爬虫類を規制の対象としています。
そして、動物の所有者または占有者の責務として、「その動物をその種類、習性等に応じて適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康及び安全を保持するように努める」(第7条)ことを求めています。
この「習性等に応じて適正に飼養」という点で一部から疑問視されているのが、フクロウカフェです。
「森の賢者」といわれるフクロウは鳥類の中ではおとなしく、あるいはハリーポッターの映画などに登場することで人気が高まっています。
現在、都内だけでも10数店、全国には30店以上のフクロウカフェがあるようです。
フクロウカフェでは利用者は時間単位で料金を払って入店し、フクロウの写真を撮ったり、指名して腕に乗せたりすることができたりします。
問題は多くの場合、フクロウが足を短い縄で止まり木に繋がれ、飛べないようにして展示されていることです。
そのため時々、バタバタと羽を広げて飛ぼうとしたり、足の縄を解こうと噛んだりすることがあります。
また、フクロウは単独行動する動物といわれ、狭いスペースで複数が一緒に飼われたり、夜行性なので日中、明るいところにいることでもストレスを感じるようです。
ハリネズミ、カワウソ、チンチラなどを展示するカフェについて、同じような問題を指摘する声があります。
例えば、ハリネズミはフクロウと同じく普段は単独行動する動物で、また夜行性です。温度の変化にも敏感だとされます。
野生動物と触れ合う機会は魅力的ですが、その展示には十分な配慮が必要です。
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