ペット市場の注目スタートアップ企業(5) 専用デバイスでペットの位置をリアルタイムに把握2019.4.12
ペット市場は日本のみならず、世界市場で拡大しています。そこには当然、様々なビジネスチャンスがあり、多くのスタートアップ企業が参入しています。
今回、取り上げるのはペット向けの専用デバイスによる位置情報や健康データのサービスです。
米国Whistle社が開発したペットの首輪に装着する専用デバイスとアプリケーション「Whistle 3 GPS Pet Tracker & Activity Monitor 」は、ペットがいまどこにいるのかが24時間、リアルタイムで把握でき、また毎日の運動量などの健康データも収集できるというスグレモノです。
https://www-staging.whistle.com/
デバイスは軽量小型で、縦3.7㎝×横4.6㎝×厚さ1.5㎝、約26gしかありません。
これをペットの首輪に装着し、スマホにダウンロードしたアプリで管理します。
デバイスはGPS機能を内蔵し、Wi-Fiおよび携帯電波とつながっています。
まず、自宅や別荘、ペットシッターのところなどのWi-Fiで「安全な場所(safe Place)」を設定します。
デバイスが登録されたWi-Fiにつながっているときはセーブ・モードでバッテリーの消耗を抑えていますが、ペットが「安全な場所」を出ると飼い主のスマホに連絡が届くとともに、GPS機能と携帯電波によって位置情報が確認できます。
デバイスは防水なので、ペットが水の中に入っても大丈夫です。
ペットの失踪対策としては従来、マイクロチップをペットの皮下に埋め込む方法もありました。しかし、マイクロチップの場合は、ペットの近くまで行って微弱電波を捉えないと判別できません。
それに比べ、このデバイスは携帯電波を使うので、遠くに離れたところにいても、ペットの位置が正確にわかるというのが最大の特徴です。
また、内蔵のセンサーで運動や睡眠とその時間を常時、測定しており、ペットの体調管理などにも利用できます。
内蔵バッテリーは平均7日間持つそうですが、2~3日ごとの充電がお勧め。2時間でフル充電できます。また、バッテリーの残量が20%にまでなるとスマホに通知が来きます。
気になる価格は、アマゾンで100ドル程度です(米国内のみで販売)。
ただし、携帯電波を使用するAT&Tとの年契約が必要で、1ヵ月6.95ドルの利用料がかかります。
とはいえ、機能的にはかなりリーズナブルなサービスではないでしょうか。
なお、同社は2016年に米国の大手ペットフードメーカーであるMars Petcare(マーズペットケア)社のグループ入りしており、その際、100億円以上ともいわれる金額が動いたといわれています。
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