ペットに装着するマイクロチップとは?(1)2019.7.16
今回の動物愛護法の改正では、犬や猫へのマイクロチップの装着が義務化されました(実施は公布から3年以内)。
義務化されるのはブリーダーなどの繁殖業者で、飼主に販売するまでに装着しなければならず、また環境省への情報登録も必要になります。なお、一般の飼い主については、マイクロチップの装着は努力義務です。
今回から、動物用のマイクロチップについて取り上げてみます。
- 動物用マイクロチップの概要
動物用マイクロチップは、直径約1~2mm_長さ約8~12mmの円筒形の小さな電子器具です。
内部にはアンテナ(コイル)とIC(集積回路)が入っており、ICには国や動物種別、そして個体識別番号などが15桁の数字データとして記録されています。
※日本獣医師会ホームページ
http://nichiju.lin.gr.jp/aigo/index.html
マイクロチップは獣医師によって、装着されます。
通常の注射より少し太めの針が着いている装着用の注射器を使って、予防注射などと同じように皮下に埋め込むのです。
装着する部位は、動物の種類によって異なりますが、犬や猫の場合では、首の後ろが一般的です。
犬は生後2週齢、猫は生後4週齢から装着ができると言われています。
マイクロチップの外側は生体適合ガラスまたはポリマーで密閉されており、動物の体内に入れても副作用などはほとんどありません。
また、動物の体の中を移動しないように表面に特殊な加工がされています。
日本国内で、動物の体内に装着したマイクロチップの副作用、ショック症状等についての報告は、今までに1件もないそうです。
マイクロチップの耐久年数は30年程度で、作動に電池は必要ありません。途中で交換する必要はなく、一度埋め込むと半永久的に使用できます。
マイクロチップに記録された数字データは、「リーダー」と呼ばれる専用の読取機を使って読み取ります。
リーダーをマイクロチップに近づけると、リーダーが発する電波にマイクロチップが反応して番号を送り返し、これをリーダーが感知して番号を読み取るのです。
「リーダー」は、全国の動物愛護センターや保健所、一部の動物病院や警察など、動物が保護される可能性のある施設に配備されています。
マイクロチップを装着する費用は動物の種類や動物病院によって異なりますが、数千円~一万円くらいが一般的だそうです。
また、装着されたマイクロチップ番号等を登録し、動物の逸走時等に備えるための登録料は別に千円かかります。
※次回に続く。
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